老人の精神機能 その2
想像力、連合力、洞察力なども、年とともに豊かになり、いわゆる「年寄りの知恵」が発達します。
ただ、知的作業の能率が低下するために、発達する深い知恵が無視されて、老人の精神機能は衰えるものだと思い込まれることが多いのです。
また、老人自身も、自信を失ったり不適応を起こしますと、自己実現が妨げられ、年寄りの知恵が発揮できませんし、周囲の人から正しく評価されないと疎外され、精神活動の場も失われていきます。
その結果、なにもしないぼんやりとした生活となり、「使わない機能は衰える」という老衰の原則が働いて、二次的な精神機能の衰退が進みます。
退職後に急に呆ける人が少なくないのは、こうした原因によるものです。